街との調和

良好な都市景観の形成のために道路の形状や色彩などに配慮し、街との調和を図っています。

道路空間に配慮した例

1)高速都心環状線(明道町JCT~東片端JCT)

名古屋城の外堀に位置する外堀通では、橋桁を逆台形、橋脚を八角形とし、横梁を無くして橋桁と橋脚を結合することで圧迫感や威圧感の低減に努めました。また、高架下の色彩は白色系の淡い黄緑色を採用し、明るいイメージを演出しています。

写真:中区丸の内付近

2)高速1号楠線(清水口~黒川出入口)

国道41号線では、市街地を通る道路幅30mの狭い道路空間であったため、上り線と下り線を上下に分離してY型2層式構造とすることにより、高速道路の2層全体の幅を14mにして、沿道の建物と高速道路の間の空間の確保を行っています。また、下層となる下り線では横梁を無くして橋桁と橋脚を結合することで、圧迫感の低減に努めました。

写真:北区黒川付近

3)高速2号東山線(新州崎JCT~丸田町JCT)

若宮大通では、高架下の若宮大通公園の空間を確保するため、2柱式橋脚を採用しています。この橋脚を軟らかく表現するために、橋脚の角を曲線とし丸みをつけ、また、橋桁を逆台形とすることでスレンダー化を図りました。

写真:若宮大通付近

4)高速6号清須線(明道町JCT~秩父通)

江川線の道路幅30mの区間については、道路路面高18mを確保するとともに、桁と鋼製橋脚を梁のない剛結構造とすることで圧迫感の少ない開放的な桁下空間の確保に努めています。

写真:西区浄心付近

5)赤とんぼ橋

名古屋市と清須市を結ぶ庄内川に架かる橋です。橋脚間隔が長いエクストラドーズド橋を採用し、河川断面の減少をできるだけ少なくし、庄内川の自然環境への影響を減らす配慮をしています。また、ケーブルの色を近くの清洲城の朱色と同系色の自然に映える色彩を採用しています。

写真:赤とんぼ橋(庄内川)

壁面・屋上緑化

自然豊かな東山公園区域に位置する高速2号東山線緑橋換気所※の壁面や屋上を緑化し、緑豊かな周辺環境との調和を図るとともに、二酸化炭素の削減に貢献しています。また、一部の料金所の屋上などにも緑化が行われ、温暖化やヒートアイランドを抑制しています。

緑橋換気所(壁面緑化)

船見料金所(屋上緑化)

※換気所とは、トンネル内及び坑口の環境を良好に保つために、トンネル内の空気の流れを制御する施設です。