お知らせ

2024.11.21
イベント・キャンペーン
「名古屋高速Instagramフォトコンテスト」結果発表!
2023年11月6日から2024年8月15日まで開催しておりました「名古屋高速Instagramフォトコンテスト」にたくさんのご応募ありがとうございました。
応募総数102点の中から厳正な審査により選ばれた受賞作品を発表いたします。
募集テーマ:「名古屋高速とまちの四季」
審査員
名古屋芸術大学芸術学部 遠藤一成 准教授(審査委員長)
名古屋芸術大学芸術学部 佐久間友香 講師(審査員)
名古屋高速フォトコンテスト選考会(公社職員)

最優秀賞

「陽のあたる緑道、寄り添う高速道」
岩田 康平 様
(撮影場所:高速都心環状線 丸の内入口付近)
[ 審査員の講評 ]
春の新緑のグリーンや光感がパッと目を引く作品です。低いアングルから見上げた視線によって青々とした新緑のボリューム感や幹の垂直のラインが強調され、成長していく伸びやかな印象を感じます。タイトル「陽のあたる緑道、寄り添う高速道」のとおり中央下部の消失点に向けて遥か先まで続いていく緑道に並走して高速道路が寄り添っているようです。街の中で自然と人工物である高速道路が豊かに共存して、名古屋の街や人々の生活を彩っていることや、それが永続していくことを感じさせる時間軸が一枚の写真で見事に表されています。

優秀賞

「MIDLAND SQUARE」
amachan _20230812 様
(撮影場所:高速都心環状線 名駅入口付近)
[ 審査員の講評 ]
大都会の夜を鮮やかに表した作品です。霧がかかった上空から眼下を見下ろすと色とりどりのイルミネーションに彩られたビル群が林立している様子はとても幻想的です。湿気を帯びたような空気感のなかで発熱する光はまるで街自体が生き物の様で、その隙間を高速道路が血管のように縦横を貫いています。未来感のある熱気が感じられる作品だと思います。
「眼福な風景」
stellablue2907 様
(撮影場所:高速4号東海線 六番南入口付近)
[ 審査員の講評 ]
水平垂直のカチッとした構造体の高速道路の高架下に、可愛らしい丸みを帯びた鉄道の陸橋があり、その下を通常道路が走っているという、とても不思議な風景です。さらにそのブルーの陸橋を新幹線のドクターイエローが走るという奇跡的な瞬間を捉えた写真は、なんだかおめでたい気分になってきます。タイトル通り日常の生活の中の「眼福な風景」だと思います。
「運河に映える万場線」
kmozisan5 様
(撮影場所:高速5号万場線 黄金入口付近)
[ 審査員の講評 ]
緊張感のある冷たい冬の空気の中で煌めく名古屋のビル群が印象的です。シンメトリーな構図から厳かな雰囲気を感じます。冷たい印象になりがちな夜景をモチーフとした作品ですが、暖色の光が帯状に広がり、人の行き来や息遣い、暖かさを映し出しています。水面に映る景色が鑑賞者を別の世界へ誘うような幻想的な魅力を持った作品です。

四季賞

 
「サクラを見に」
ユウ/travel photographer 様
(撮影場所:高速4号東海線 尾頭橋出口付近)
[ 審査員の講評 ]
画面の右半分を占める満開の桜の木々と、桜のピンクを引き立てるブルーの高速道路の色彩対比が目を引く写真です。ポカポカと温かくなってきた季節の空気感や、昔からある古い街並みのほのぼのとした日常の生活に自然と高速道路が馴染んでいる、人は写っていませんが人の生活を感じるしみじみと良い写真だと思います。
「夏の日差しと名古屋高速」
kxphotoxnagoya 様
(撮影場所:高速2号東山線 白川出入口付近)
[ 審査員の講評 ]
夏の日差しをジリジリと受け燦々と咲く力強い花がパッと目に飛び込んできます。目線をぐんと下げて撮影されたダイナミックな構図は高速道路をより堂々と、華奢な花々さえも力強く映しています。茎の産毛さえも鮮明に見える花に対してぼやけた高速道路のコントラストが作品に変化をもたらし、夏の季節感はもちろん時間の経過も予感させる作品です。
「夕方のすすきと赤とんぼ」
ken 様
(撮影場所:高速6号清須線 鳥見町出入口付近)
[ 審査員の講評 ]
景色全体が黄色や橙で染まり、秋の空気や気温、匂いまでもが伝わってきます。手前のススキのふわふわとした柔らかさ、中間の木々のカサっとした様子、画面横一直線にピシッと架かる橋のコンクリートの硬さ、質感のバリエーションにも富んだ作品です。秋は、赤とんぼ橋と名付けられたこの橋がもっとも美しく見える季節なのかもしれないと気づかされます。
「寒雨」
ROKI 様
(撮影場所:高速3号大高線 星崎入口付近)
[ 審査員の講評 ]
全体がグレー系のトーンの画面を高速道路の鋭利な曲線がほぼ真横に切り裂いています。大きく画面の上半分が単調で平板なグレーの曇り空に割かれている構成も、下部分の人工物との対比や緩急を感じさせ、冬の寒さや緊張感を強くします。ほぼ無彩色の景色に人工物の原色のネオンが浮かび上がる様子は、光の温かみではなく「孤独」を強く感じさせて、それが冬の寒さをより一層強く感じさせています。

入賞

「ぐるぐると花筏」
河原 由紀夫 様
(撮影場所:高速1号楠線 黒川出入口付近)
[ 審査員の講評 ]
渦巻くような構造の高速道路と川を流れる桜の花びらが同じく渦巻いている様子が画面の上下で呼応し合っています。またブルーグリーン系の高速道路や空と、川面一面の桜のピンクも画面の上下で強い色彩対比を成しており、構造と色彩が複雑に絡み合って未来的なダイナミックな画面を作り上げています。
「山車の上から」
土井 章義 様
(撮影場所:高速6号清須線 清須出口付近)
[ 審査員の講評 ]
山車が象徴する何世代にもわたる歴史と、現代のインフラの象徴としての高速道路をひとつの画面に映し出すことで、これまでにこの場所に刻まれてきた長い年月を表現しています。伝統工芸品でもある山車とそこに集う人々の楽しげな様子を名古屋の街を支える高速道路が遠くから見守っているようです。
「朝焼けの高速道路」
巽 三喜男 様
(撮影場所:高速4号東海線 尾頭橋出口付近)
[ 審査員の講評 ]
青色から黄色へ変化していく空のグラデーションの美しさはまるで絵画作品のようで、町の静寂と僅かな活気を感じさせます。空はまだ夜の余韻を残す中、高速道路を一足先に目的地へと急ぐ自動車がまばらに走っています。新たな時間が動き出す瞬間は、日々の繰り返しでありながらも毎回異なる表情を見せてくれます。
「光跡」
japan.townscape 様
(撮影場所:高速2号東山線 白川出口付近)
[ 審査員の講評 ]
車のライトが光の筋となって道路を行き交い、年の瀬の慌ただしさを映しているようです。光跡が疾走感を感じる一方でぼうっと照らされたイチョウは静けさを感じさせます。高層ビルと光が走る道路は近未来の都市のようでSF映画のワンシーンのようにも見えます。
受賞者のみなさま、おめでとうございます!
こちらでご紹介していない作品は、今回惜しくも受賞は逃したものの、いずれも名古屋高速道路の魅力が伝わる素敵な写真ばかりでした。
改めて、たくさんのご応募ありがとうございました。